2018年3月2日 高原浩子:文・写真(WAVE UNIZON副編集長、ヒロコロbox主宰)
台湾旅3日目。
台南市にて。
昨日北回帰線を越えて来た。
熱帯へ向かう道すがら、時というものについて考えていたのだけれど、
着いてみたらこんなにも時が形を持っていてくらくらする。
かつての外国商社の倉庫を木が呑み込んだ様子。
台湾からの留学生だった学生時代の同期と会っておしゃべりをしていると、
時間や国境や距離なんかが、呑み込まれていく。
何かに。
それらもすでに、目に見えないものであるのに。
何に、呑み込まれて行くんだろう。
たぶん、わたしたちに、だ。
Ⓒ WAVE UNIZON, Hiroko Takahara 2018