2018年3月7日 高原浩子:文・写真(WAVE UNIZON副編集長、ヒロコロbox主宰)

台湾旅8日目。
大都会台北。
ここは沖縄と同じ気候帯だけれども、ここまで旅して来た南方より暑い。
日差しも強く湿度も高く、ゆらゆらと日射に揺られて街を歩く。

暑さを乗り切るためにもごはんは大事。

腹ごしらえには事欠かない。
なんて控えめな言い回しは嘘。
食べたいものがあまりに多くて、
お腹の余裕の方が追いつかない。

だから、ゆらゆらと陽炎の立ちそうな日差しの中をどこまでも歩く。
お寺へお詣りし、廟で祈りを捧げ、
門前の花売りの差し出すお供えの花の甘い香りに陶酔する。

夜も更けるまで歩いた旅の最後の晩。
くたくたになってようやく見つけた屋台で夜食を頂く。
今日は友人との約束をはじめ、
旅の初日に中部の町で出会った人を台北の自宅に訪ねたり、
新しい人と知り合ったりと、数々の出会いや再会があった一日だった。
人とのつながりは何ものにも換えがたい旅の大切な要素。
また会えるかも、も
そんなことを未だ思いもしないで、
ただただその瞬間には、
時間
名前も知らないけれど、
何度も会ううちにお互いに顔は知っている、ということの間にある
旅先はもとより、毎日のことも、人生そのものも、そう。
極上の旅もいよいよ明日まで。
Ⓒ WAVE UNIZON, Hiroko Takahara 2018
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